毎月第一日曜日は町内会の掃除の日である。
自宅近くの一軒の家がT字路にあり、そこの庭木が道路側に生い茂っている。車で右折する時、この木が邪魔で曲がりにくい。以前はそれほど気にならなかったが、木が年々大きくなり、最近では向こうから来る車や人がほとんど見えなくなってきた。これは危険だと思い、いずれ機会を見てこの家の人に話をしないといけないと思っていた。
そんな折、今日ふと思いついた。
「掃除の時に、この家の人が掃除をしていたら木の話をしてみよう。」
私はこういう時、あまり迷わずすぐに行動に移せるタイプである。
さっそく今日の町内会の掃除で、その家に向かい、家の前を掃除していたおばあさんに声をかけてみた。すると意外にもあっさり、「気にはなっていたが、切る人がいないからそのままにしていた」と言ってくれた。
それならと思い、私は家から道具を持ってきて木を切り始めた。すると近所の人たちが次々と集まり、手伝ってくれた。
皆が同じように、この場所を危険だと思っていたのである。
危険だと思っていても、誰も自ら動こうとはしなかった。しかし、誰かがきっかけをつくると、人はすぐに行動を起こしてくれる。ここが鎌倉のよいところである。皆が助け合いの精神をもっているのである。自分さえよければいいという人は、少なくともこういった町には少ないように思う。
私は、どんな国の人たちが日本に移住するのもよいと思うが、こういう助け合いの文化を理解してもらうことが、日本でうまく暮らすための鍵ではないかと思っている。自分さえよければいいという考え方では、日本の地域社会にはなじみにくいのではないだろうか。
同時に、簡単ではないかもしれないが、こういう助け合いの文化を日本から海外へ広めたいとも思っている。
今朝は気持ちのよい汗をかいた。私の行動が少しでも町の役に立ったからである。
これからも、こんな汗をかいていきたいものである。