昨日は、25歳の長男の引っ越しを手伝いました。
彼は高校時代に寮生活をしていたため、一人暮らしは今回が二度目になります。それでも、もともと寂しがり屋な性格なので、不安そうな表情を見せながら新生活をスタートさせました。
親というのは、いくつになっても子どもがかわいいものです。つい手を差し伸べたくなります。
それでも我が家では、大学卒業後しばらくは実家にいてもよいが、いずれは自立することを子どもたちに伝えてきました。
長女と次男は学生時代から一人暮らしを始めていましたので、今回の長男の独立によって、子どもたちは全員家を出たことになります。
一人暮らしを始めると、食事、洗濯、掃除、お金の管理など、すべてを自分でやらなければなりません。
不便なこともありますが、その分だけ学びもあります。
苦労は、そのまま自分の成長につながるからです。
もちろん世の中には、自分ではどうすることもできない苦労を背負っている人もいます。そのような方々に対して簡単に「苦労は必要だ」と言うつもりはありません。
それでも私は、目の前に現れた苦労を「自分に必要な学びなのかもしれない」と受け止めた方が、人生は少しずつ前に進むように感じています。
六十年近く生きてきて、そのように思うようになりました。
長男にも、
「いろいろ大変なことはあると思う。でも、その経験は必ず自分の力になる」
そう伝えて送り出しました。
そして今回の出来事は、長男だけでなく、私たち夫婦にとっても大きな節目でした。
これで我が家は、何十年ぶりかに妻と二人だけの生活に戻ります。
子育て中心だった時代が終わり、私たち夫婦もまた新しい人生のステージに入ったのだと思います。
長男にとっては独立という第一歩。
私たち夫婦にとっては第二の人生のスタート。
それぞれの立場は違いますが、新しい道を歩き始めるという意味では同じです。
息子と同じように、これから出会う苦労や課題を自らの糧にしながら、私たちも第二の人生を歩んでいきたいと思います。