AIとロボットの進化によって、これからの社会は大きく変わると言われています。
では、その変化の先にあるのは、どのような世界なのでしょうか。
イーロン・マスク氏は、人件費がほぼゼロになり、もののコストが限りなく下がっていく「究極のデフレ社会」が訪れる可能性について語っています。
AIとロボットが生産を担うようになれば、人間が働かなければものが作れない、という前提そのものが変わっていきます。そうなると、最後に残る大きな制約はエネルギーです。
AIを動かすにも、ロボットを動かすにも、データセンターを稼働させるにも、膨大なエネルギーが必要になります。人件費の比率が下がる一方で、エネルギーコストの重要性はますます高まっていくはずです。
極端に言えば、エネルギーが貨幣に近い意味を持つ時代が来るのかもしれません。
労働が消えていく時代
この流れと同時に進むのが、労働の消滅です。
すでにその兆候は見え始めています。まず影響を受けるのは、ホワイトカラーの仕事かもしれません。文章を書く、資料を作る、調査する、分析する、管理する。こうした仕事の多くは、AIによって代替されていく可能性があります。
その後、ロボット技術が進化すれば、ブルーカラーの仕事も徐々に置き換わっていくでしょう。
もちろん、すべての仕事が一瞬でなくなるわけではありません。しかし、これまで人間が担っていた仕事の多くが、AIやロボットに置き換わっていく流れは、今後さらに進んでいくと考えるのが自然です。
最後まで残る仕事とは何か
では、人間の仕事として最後まで残るものは何でしょうか。
私は、ロボットに置き換わりにくい仕事が残ると考えています。
たとえば、高齢者や障碍者のケアに関わる仕事です。介護や福祉の現場でも、ロボットやAIは活用されていくでしょう。しかし、人に寄り添うこと、相手の変化を感じ取ること、家族や地域との関係性を調整することは、最後まで人間の役割として残る可能性があります。
また、地域に根ざしたエネルギー供給事業も、今後伸びていく分野の一つかもしれません。
エネルギーの地産地消は、これからますます重要になります。大規模な集中型エネルギーだけでなく、地域ごとに熱や電気をつくり、使い、管理していく仕組みが求められるからです。
もちろん、再エネ設備の点検や運転の一部は、将来的にはロボットが担うようになるでしょう。それでも、地域の事情を理解し、事業を組み立て、関係者をつなぎ、現場を運営していく役割は、人間に残り続けるのではないかと思います。
大企業が入りにくい領域にチャンスがある
もう一つ重要なのは、大企業がまだ本格的に入り込んでいない領域です。
介護、障碍者支援、地域エネルギー、再エネの地産地消。これらは社会的に重要でありながら、単価が高くない、手間がかかる、地域ごとの個別対応が必要といった理由で、大企業が参入しにくい面があります。
しかし、だからこそ、小さな会社や地域に根ざした事業者にチャンスがあるのかもしれません。
AIやロボットに代替されにくい仕事とは、単に「人間らしい仕事」というだけではありません。むしろ、複雑で、地域性があり、関係性を扱い、現場ごとの判断が必要な仕事なのだと思います。
AI時代を前提にした事業設計
私は、エネルギービジネスでの起業を考えています。
一方で、兄はグループホーム事業を拡大しようとしています。
分野は違いますが、どちらも共通しているのは、AIやロボットにすべてを置き換えられにくい仕事だということです。
エネルギーも、福祉も、人間社会の根幹に関わる仕事です。そして、どちらも現場があり、地域があり、人との関係があります。
もちろん、これからの時代は、AIやロボットを避けて通ることはできません。むしろ、それらを使いこなす発想が必要です。
AIに奪われる仕事を守ろうとするのではなく、AIやロボットを使いながら、人間にしかできない役割を磨いていく。
それが、これからの時代を生き抜くための前提になると私は考えています。
私は、イーロンマスクの予想している世界を前提に、今後、事業を考えて行きたいと思っています。
皆さんにとって、AIやロボットに代替されにくい仕事とは、どのような仕事でしょうか。